日本式の焼餃子
日本で最もポピュラーな餃子と言えば焼餃子でしょう。
本来は一度茹でた餃子を焼くのですが、日本式の焼餃子は生の状態から調理します。
家庭ではフライパンや鍋で、飲食店では鉄板などを使います。
中国では水餃子が主流なので、焼餃子と言えば餃子の残りを再利用として翌日などに焼いて食べる程度のようです。
焼き餃子としてはじめから調理されることはあまりありません。
餃子が日本に渡ってきて、日本式の食べ方として餃子を生の状態から蒸し焼きにして食べるようになり、それが国内で定着していったのです。
焼餃子の作り方
一般的な焼餃子の作り方としては、フライパンや中華鍋に並べた餃子に少量の油と水を加え蓋をして蒸し、水分が蒸発したら蓋を取ってさらに加熱して焦げ目をつけます。
先に油で焼いて焦げ目をつけてから水を加えて蒸し焼きにする場合もあります。
蒸す時、水に片栗粉や小麦粉を少量加えることもあります。
ちなみに餃子を焼き上げたあと表面にパリパリとした薄皮ができますが、これを「羽根餃子」または「羽根付き餃子」と呼びます。
ニンニクは日本独自
日本式の焼餃子では、肉の臭みを消すためにニンニクを入れることが一般化していますが、これは日本独自のもので中国ではニンニクを入れることはほとんどありません。
日本に餃子が伝わった当初は物資が不足していたため、具に使う肉は豚肉ではなく羊肉が使われていました。
この羊肉には臭みがあるため、その臭い消しとしてニンニクが用いられていました。
のちに豚肉が使用されるようになりますが、ニンニクの風味が餃子との相性がよかったため現在でもそのまま用いられているのです。